木が木材に
なるまでのプロセス

木は、丸太を伐り出してそのまま製品に使えるわけではありません。家具などの製品に適した「材」にするため、目的に合わせたさまざまな加工方法があります。木は先端にいくにしたがって細くなっているため、目的とする材をつくるために使える部位も決まっています。木の部位ごとに木材なるまでの加工プロセスを見ていきましょう。

木が木材になるまでのプロセス木が木材になるまでのプロセス2

木の各部名称と
板材のグレード

天然の素材である木を使うには、その個性を活かして適切な目的に使用することが重要です。加工するうえでは、色や木目といった模様や節など、木素材ならではの特徴を活かすことがカギとなります。以下、木の各部の呼び名と、特徴によるグレードを紹介しましょう。


各部名称

柾目(まさめ)赤身(あかみ)追柾目(おいまさめ)板目(いため)白太(しらた)柾目(まさめ)赤身(あかみ)追柾目(おいまさめ)板目(いため)白太(しらた)

①柾目(まさめ)

年輪に対して直角に近い角度で挽いたもので、材の表面に縦縞模様が現れる。1本の丸太からわずかしか採れないため、コストが高くなる。

②赤身(あかみ)

心材。木材の内部の色が濃い部分。樹種によっては色が判別できないものもある。辺材に比べて耐朽性がある。

③白太(しらた)

辺材。木材の樹皮に近い周辺部。心材に比べて淡色で柔らかい材。虫がつきやすく腐りやすいこともある。

④追柾目(おいまさめ)

柾目と板目の中間にあたるもの。

⑤板目(いため)

年輪の接戦方向に挽かれたもので、材の表面に山型・タケノコ型の模様が現れる。

柾目・赤身・追柾目・板目・白太柾目・赤身・追柾目・板目・白太
※一部に柾目、一部に板目が入った板は「追柾」ではなく、
「中杢」とか「中板目」とかになり、「板目」の仲間。

化粧面の見え方による
等級と材の名前

無節(むぶし)

無節(むぶし)

まったく節のないものを「無節」という。

上小節(じょうこぶし)

上小節(じょうこぶし)

直径約10㎜以下程度の節が、60㎝間隔にひとつくらいずつ点在。

小節(こぶし)

小節(こぶし)

直径約20㎜以下程度の節が、50㎝間隔にひとつくらいずつ点在しているイメージ。


白太材(しらたざい)

白太材(しらたざい)

化粧面が、木の表面を守っている外周部分の白太だけの材。無節の美しいものは希少品とされる。

白太材(しらたざい)
源平材(げんぺいざい)

源平材(げんぺいざい)

化粧面に、白太と赤身が両方出ている材。スギ材ではよりはっきりと色の違いが出るので、視覚効果として意図的に選んで使用されることがある。

源平材(げんぺいざい)
赤材(あかざい)

赤材(あかざい)

化粧面が赤身だけの材。最も耐朽性が高く、色合いも美しいので高級材として扱われる。節が出やすいため、無節のものは希少価値の高い最高級品。

赤材(あかざい)

健全な森のために
私たちができること

 日本は世界のなかでも有数の森林国。国土面積の約7割が森林で占められていますが、現在、そのうちの約4割が人工林です。人工林は、いわば畑のようなもの。木を育て、資源として活用していく必要があります。森の木々は、数十年、数百年という長い時間をかけて育っていきます。そんな森の時間を理解し、「植える」「育てる」「収穫する」というサイクルを適度なバランスで行なっていくことがとても大切なこと。オカムラでは、絶滅危惧種や違法伐採など、森林生態系や地域社会に悪影響を与える木材を利用せず、国産材・地域材・リサイクル材などの利用を進めています。主伐材・間伐材を無駄なく活用することで、持続可能な林業、そして地域の活性化に貢献することを目指しています。

森という畑(人工林)における健全なサイクル

森という
畑(人工林)における
健全なサイクル

植える

地ごしらえをした後、木を植える。大切なのは郷土の樹種を植えること。土地本来の遺伝子を持った木を植えることが、地域の生態系保全につながっていく。

育てる

植林をした年から5年ほどは、「下草刈り」が欠かせない。木が成長してくると、混み過ぎた森林は適正な密度にするための「間伐」や、無節の上質な材をつくるための枝打ちが必要となる。

収穫する

木材として収穫する作業を「主伐」という。木の成長量や、材として利用度の高い太さなどを考慮して収穫時期が決まる。一般にスギなどの針葉樹では、収穫までに約50年かかるといわれている。

原木調達

主伐によって収穫した木材や間伐によって伐採された木材は、建材や家具などに利用される。木を上手に「使う」ことで、経済効果を生み、林業が活性化する。その結果、「植える、育てる、収穫する」という森のサイクルの健全化につながっていく。


地産地作地消の
サイクル

生産・製作・消費を同じ場所で行い、地域経済を活性化させる。「森を守るためのサイクル」と「地産地作地消のサイクル」の両輪が相まって、持続可能な森の育成と人の暮らし・経済の健全なサイクルがはじめて成立する。

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