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フジロックの森 バードウォッチング
去る7月4日にフジロックの森で第66回ボードウォークキャンプのイベントが開催されました。毎年フジロックファンの方を中心にボードウォークのメンテナンスを行うキャンプイベントです。
今年から新たに協賛を始めたフジロックの森。イベントの中でACORN企画として鳥の専門家 川崎きみおさんをインタプリターにお招きしてバードウオッチングツアーを実施してみました。
梅雨時期で関東地方では豪雨だったので、雨が心配されましたが、前日の夜ふり続けた雨は明け方には上がり、朝方からは青空も見え始めました。
ボードウォークのメンテナンスをスタートしたあたりではすっかり晴天です。
参加者の多くが常連さんなので、手際よくボードウォークのメンテナンスが進みます
ボードウォークメンテナンスが終わり、地元食材ランチを頂いた後、一息ついたら鳥類が専門のインタープリター川崎きみお先生によるバードウォッチングツアーです。
少しずつ人が集まりはじめ、羽の標本や写真をつかって生き物のレクチャーを実施。親子で熱心に話を聞いています。
人が集まってきたので双眼鏡を貸しだして、まずはその使い方を説明。
バードウオッチングに子供たちも興味深々で、親御さんも夢中になって鳥探し。インタープリターの説明を聞きながら森を歩くと、意識が自然に向かい途中色々な草花や虫にも目が留まります。
グリーンステージが展開される広場では、ヘビを持って飛ぶ猛禽類のノスリを発見。この時期は猛禽類の繁殖期で、巣で待つ食べ盛りのヒナ鳥のための餌運びで、親鳥は大忙しです。(写真はノスリではなく、別の場所で撮影した、この辺りにも生息しているサシバです。)
双眼鏡でノスリの餌運びを発見して観られた参加者の皆さんのテンションもあがり、新たな発見を求めて川辺を散策。
そしてみどり橋を渡り、ボードウォークを歩き始めます。
ボードウォークではすでに意識が自然に向っているので、鳥の鳴き声や虫、植物にも敏感に反応します。
鳥が元気に活動する時間は、早朝です。朝は、大きな声でさえずり、エサを探して飛び回ります。しかし、午後になると鳥たちの活動も一段落して、見つけるのは難しくなります。
橋を渡ると、広葉樹の森に入ります。
ヤブの中ではウグイスの鳴き声がよく聞こえますが、ヤブから出てこないので、なかなか姿は見えません。
そんな時に、ギィーギィーと鳴きながら、小鳥が近くの木の幹に止まりました。小さなキツツキのコゲラです。
ボードウォークには多くの人がいましたが、そんなことは気にしない様子で、木をつつくカワイイ姿が見られました。
そしてボードウォークの色々な場所で自生しているツタウルシ。触れると非常にかぶれるので注意が必要です。
見分け方は一本の茎から3枚の葉。ボードウォーク周辺には木に巻き付く以外にも、地面にも自生しているのでご注意ください。
鳥だけでなく自然をしっかりウオッチした参加者の皆さん笑顔でバードウオッチングツアー終了しました。
この4月からACORN活動として参加したフジロックの森。訪れた際に調べた鳥の情報を元に、苗場観光協会様ほか関係者のご協力でバードマップを作ってみました。これからフジロックの森を訪れる時に参考にしていただければ幸いです。 尚、このマップは都度アップデートしていく予定です。
文・写真/ACORN編集部・川﨑きみお コンテンツ監修/川﨑きみお 協力/フジロックの森事務局