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ACORN社内研修@アファンの森

 5月13日、長野県黒姫にあるC.W.ニコル・アファンの森財団の「アファンの森」で1Day研修を実施。2011年から続くこの研修も、新型コロナウィルス感染症の影響で2年ぶりの実施となりました。今回は全国から様々な部門の社員24名が参加しました。 

 オカムラグループは自然との共生に向けたアクションを「ACORN(エイコーン)」と名付け、「資源の利用」「環境教育」「自然環境保全」「パートナーシップ」の4つの視点の活動指針に基づき取り組みを推進しています。

 アファンの森1day研修は、「環境教育」の中の体験型研修として実施しています。私たちオカムラの事業活動が、自然からの恵み(生態系サービス)に支えられていることを認識し、「生物多様性とはなにか?」について関心を持ち、理解を深めるとともに環境活動の行動を喚起することを目的としています。

 先ずアファンセンターで、アファンの森財団の専務理事 野口理佐子さんから、「生物多様性とは」「アファンの森づくり」についてお話を聞きました。荒廃し自然の生産能力を失い放置された“幽霊森”と呼ばれた森をC.W.ニコル氏が適切な手入れをはじめ、30数年にわたり再生させてきた過程の説明から、「生物多様性の必要性」や「森林の持つ役割」についての理解を深めました。

 この日は80%の降水確率でしたが、奇跡的に薄日もさす、気持ちのいい天気になりました。

森の中では、センターで学んだことを五感で感じます。

一歩進むごとに目に入る植物や動物の性質の説明を聞き、時には触って、匂いを嗅いでみます。よく聞く、黒文字や山椒、高価なタラの芽、コシアブラなどの山菜も自生しています。今年は山菜の生育が早かったとのことでしたが、お昼のお弁当では黒姫の山菜がこれでもかというほど入っていました。自然から受ける恵を味わうのも幸せな瞬間です。

今回はプログラムの中に、「セルフメディケーション」の時間を入れました。セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(世界保健機関(WHO)定義)。ここでは森の癒しの力を借ります。お弁当をもって、思い思いの場所に寝転ぶもよし、座禅を組むのもよし。普段手放せない、追いかけてくる携帯電話の電源も切って過ごす時間です。時間の関係で1時間程度でしたが、熟睡する人も多く、なかなか体験できない自然環境の中、自然を感じる心地よい時間となったようです。

 毎回プログラムにある森の手入れの体験です。つい最近まで林業をされていたスタッフの安藤さんから間伐は生かす木のために必要であること、「植える」→「育てる」→「使う」という正しいサイクルをつくっていくため不可欠な作業であるなどの説明を聞き、デモンストレーションを見せていただきました。

 間伐はアファンの森に隣接する国有の人工林で行います。下草が茂り、鬱蒼としているため地面に光が届かず暗い森なので、そこからアファンの森に移動すると、明るさ、植物の生き生きとした姿に驚き、改めて手入れの大切さを感じます。「手を入れないことが“自然を大切にすること”と思っていたが、そうではないとわかった」というアンケートの回答も多くありました。

この体験では、間伐や主伐について、またその利用について参加者各々が考える時間にもなっています。

 また、アファンにはホースセラピーのプログラムもあり2頭の馬が活躍しています。
馬方のスタッフの方から、馬の種類や性質につて説明を聞き、触れ合いの時間を持ちました。

 参加者が馬たちからも癒しをもらっているのがその表情からよくわかる瞬間でした。

 短い時間での研修ですが、なかなか体験することのできないことばかりです。

 研修後のアンケートにも、「絶対にこの研修に参加するべき」という声、「会社としてオカムラがこういった活動をしていることをうれしく思う」という声が聞かれました。

■参加者の体験レポート ⇒ コチラからぜひご覧ください!(㈱オカムラ 部室noteに移動)

ACRON編集部

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