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【“木”になるニュース】 日本一高い木が新たに発見! 高さはどのくらい? そして、世界一高い木は?

 日本一高い木は何mくらいあるの? さらに、世界一高い木はどのくらいあるのでしょう。 みなさんはそれぞれ知っているだろうか?

京都大悲山の国有林エリアにそびえ立つ「花脊の三本杉」。

 去る2017年11月28日、林野庁が「日本一高い木」を発表した。樹高はなんと62.3m! 京都の花脊(はなせ)、大悲山(だいひざん)国有林にさっそうとそびえ立つ「花脊の三本杉」である。

 この発表以前の国内最高樹高の木は、愛知県新城市のカサスギ(樹高59.6m)だった。今回新たに計測された「花脊の三本杉」は2番目に高い木でも樹高60.7mあり、これで日本国内の1位2位ということになった。地元の峰定(ぶじょう)寺のご神木でもある「花脊の三本杉」は、かねてから信仰を集めてきた知る人ぞ知る神聖な木。大木としても知るところではあったが、これまでは樹高35mほどと思われていたという。

 そんななか、林野庁京都大阪森林管理事務所が専門機器で「花脊の三本杉」を実測したところ、今回の発見・発表となるに至った。樹高の測定後、現地にて測定の実演や小型無人機ドローンを使った観察なども行ない、地元住民とともに「日本一高い木」を喜び祝ったということである。

 なお、京都市では「花脊の三本杉」のガイド付きツアー「古道を辿る三本杉トレッキング」を本年度開催する予定。平清盛が通った古道を復活させ、三本杉まで歩くという歴史をも感じることのできる魅力あるツアーだ。ぜひ、自分の足で歩き、自分の目で見て、全身で「花脊の三本杉」を体感してみてはいかがだろうか。ツアーの費用・日程など詳細については、「山村都市交流の森」(Eメール hanase-k@dobanzy.com TEL075-746-0439)まで。

一方、世界一高い木は?

 2006年、アメリカ合衆国カリフォルニア州で115.55mの樹高を持つ木が見つかり、現在、世界一高い木として認定されている。セコイアというスギやヒノキの仲間で、北米の2種類のセコイアは、とりわけ高く、太くなることから「ジャイアント・セコイア」と呼ばれている。日本一高い「花脊の三本杉」のおよそ2倍というその景観は、まさに圧巻。さて、どうしてここまで高くなったのか?

 それは生存競争のため。高くなればより太陽の光を多く受けられ、タネを遠くに飛ばすことができ、森の生存競争を勝ち抜く可能性が高くなるということ。とはいえ、世界は広い! 日本一VS.世界一、現状では世界に軍配が上がっている。

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