Story

2年目の森、未来への光。【京都大学 名誉教授 竹内典之】

京都大学 名誉教授 竹内典之氏

 

 このプロジェクトがスタートしたのは、ニコルさんからのお話がきっかけでした。「アファンの 森に隣接している国有林 があまりにもひどい、その部分だけでも何とか手人れできないか」というニコルさんの熱い想いに賛同し、私たちは今も共に、森の再生に向けて取り組んでいます 。

 プロジェクトl 年目は、国有林のなかで最もひどい林の部分の間伐をまずはじめに実施しました 。そして2年目は、その両側で以前に少し手が入った形跡のある場所ヘ エリアを広げていきました。そこは少し人の手が人っていたため、生育のひどい木はすでに伐られて無くな り、同じような年齢の木でも、残された木は太く元気に育ち、森本来の力を感じることができました 。

 自然にとっては、わずか数年間というとて も短い時間かもしれませ ん。しかし、人の手は、少しずつでも着実に自然の 再生に役立っていたのです。2年目の森、そこで間伐したものは、必ずや良好な材になることだろうと、私たちは確信しています 。

2014年12月発行 HORSE LOGGING FURNITURE「trot table」カタログより

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