Column
オカムラのACORN活動【C.W.ニコルさん追悼企画その②】
その①からのつづき
今回はC.W.ニコルさんとの関わりから生まれた、オカムラのACORN活動についてご紹介します。
2010年にアファンの森の木で家具制作をしたのをきっかけに、オカムラでは生物多様性に向けた取り組みを深める事になりました。ニコルさんをはじめアファンの森財団の協力を得ながらACORN活動を開始。まずは2011年初旬にACORN冊子を編集・発行、同年11月に開催したオカムラフェアではアファンの森から倒木などをショールームに持ち込み、生物多様性の重要性を広く社内外に発信しました。その後発行した冊子にはニコルさん執筆のコラムも入れながら、生物多様性に取り組むお役立ち知識を網羅して掲載するようになりました。
活動のスタートとともに、アファンの森へ企業としての訪問や社員研修が始まり、生物多様性や森についての知見を深めはじめました。
アファンの森でひろったどんぐりを東京の事務所で発芽させて、アファンの森へ戻したこともありました。(その後枯れてしまったようですが・・・)
多忙なニコルさんでしたが、アファンの森にいらっしゃるときは森のお話しを直接聞くことができました。これから直接拝聴できないと思うと寂しいです。
定期的に開催しているアファンの森での社員研修は毎回好評です。最近の研修の様子はこちらの記事をご覧ください。 2018年のレポート 2019年のレポート
ACORN活動を始めた2011年は国連が定めた国際森林年にあたり、国産材の活用が全国的に活発になりはじめたときでした。オカムラでは、鹿児島県や熊本県など地域と連携した国産材を活用した家具づくりもはじまり、日本の森の一部である人工林の活用はACORN活動としても有意義なことで積極的に取り組みを始めました。
いまでは生物多様性に自然共生をテーマに加え、さらに広く活動を展開しています。これからもニコルさんの遺志を継ぐACORN活動を、全国の社員と自治体や企業・団体などの皆様とともにさまざまな地域で広げることを推進してまいります。
文・写真/ ACORN編集部