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別世界広がる樹上へGO! 「ツリークライミング」で森を楽しむ

大きな木の上から眺める世界は、いったいどんな景色だろう。ワクワクドキドキ! 

 今は大人になったみなさんも、子どもの頃に木登りをした思い出がある人も多いのではないでしょうか? 木の上へ上へと登るごとに少しずつ変わる景色と、登りきったときの達成感は木登りの醍醐味。樹上には、普段とはまったく違った世界が広がっています。

 今回紹介する「ツリークライミング」は、腕力や握力がなくても楽しめる最新型の木登りです。専用のロープやサドル(ロープと体を結ぶシステムを作って腰回りに装着する道具。いわゆるハーネスと似ているが、座った状態でも快適なうえ、木登りの途中で幹などに仮固定がしやすいなど機能性が異なる)を使うことで、子どもはもちろんご年配の方もより安全に木登りを楽しむことができます。

専用の仕組みを使えば、誰もが簡単に木登りができる

 「ツリークライミング」は、クライミングロープやヘルメット、サドル等を着用し、インストラクターの指導のもと、木に登るアクティビティです。

 クライミングロープは、結びやすくてかつ丈夫で伸びない専用のものを使います。このロープを木の又にかける際は緩衝材を使い、木やロープを傷つけないように配慮します。そして、シンプルなロープシステムを作り(イラスト参照)、サドルを装着して登っていきます。

 

(左から)1.赤い色の輪にかけた足をグイっと下に踏み込む。2.踏み込んだロープが下がり、体が上昇する。3.グリーンのロープの結び目を引き上げる。4.赤い輪の結び目を引き上げ、同じ動作を繰り返す。
今回紹介している「ツリークライミング」のロープシステム。写真上側のロープが木の又にかかっている。右側の結び目がスライド可能。左下のカラビナをサドルに装着する。

 自身の腕や足の力だけが頼りの木登りに比べて、「ツリークライミング」はこの仕組み(ロープシステム)が大きなサポートとなってくれます。ロープの結び目を手で上に押し上げ、あらかじめロープの途中に作っておいた輪をグッと足で踏み込みます。覚える基本動作はこれだけ。これを繰り返すことで、徐々に上へ上へと進んでゆくことができるのです。

 全国各地で開催している体験会やアウトドアショップの体験ツアーなどに参加すれば、初めての人でも安心して挑戦できます。ロープなど専用の道具も市販されていますので、ライセンスを取得すれば、ツアーなどに申し込まなくても「ツリークライミング」を楽しむことができます(ただし、私有地の場合は要許可。木登り禁止の公園もあるので要注意)。

木登りに適した木はどんな木?

 「ツリークライミング」では、まず、木をよく観察してからロープをかける木を選ぶことが重要です。木の種類としては、ケヤキやクスノキ、ブナ科のシラカシなど、材質的に硬い木がお勧めです。

 登る木を選ぶ際に気をつけたいのは、キノコの有無。キノコは木材組織を分解するため、幹や枝が折れやすくなってしまうのです。キノコが樹皮から生えているかどうか、木を登る際には必ずチェックしましょう。また、木の枝に葉っぱが生えていないものは、根が傷んでいる可能性があるので要注意です。品種でいうと、柿の木は太い枝の割に折れやすいので気を付けましょう。

 

補助ロープで支えられているので、子どもでも安心して木登りを楽しめる。(写真 『自然体験活動』響樹より)

登れば、そこに非日常体験が待っている!

 「ツリークライミング」の魅力は、なんといっても手軽に非日常体験ができること。数mの高さまで登ってみると、そこには、地上からとはまるで違った景色が広がっています。ロープを使っているとはいえ、自力でたどり着いた達成感も相まって、ちょっとした感動が得られるはずです。

 「ツリーボート」と呼ばれる木に取り付けることができるハンモックもお勧めのアイテム。鳥の声や木の葉を抜ける風音に耳をすませながら、ゆりかごに抱かれる心地よさもまた木の上でしか味わえない非日常体験といえるでしょう。

ツリーボートの上では、まるでファンタジーの世界にい迷い込んだ気分になれること間違いなし!(写真 『自然体験活動』響樹より)

 「ツリークライミング」が楽しめる場所は全国各地にありますが、最初はインストラクターの指導もと体験するのが安全かつ安心です。公園や自然の家などなど、身近な場所で講習会や体験会が多数開催されていますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。なお、個人で行なう場合は、木登り禁止の公園もありますので必ず確認しましょう。また、私有地の場合は許可を取る必要があります。マナーとルールを守って、自然と一体となれる安全かつ手軽な木登りを楽しんでみてください。

[文 ACORN編集部 イラスト 田中明子]

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