Report
第6回 WoodLand WoodWork(ウッドランド ウッドワーク)開催
11月14-15日の2日間、オカムラグループ内のACORN地区推進担当が集結し、長野県黒姫にあるC.W.ニコル・アファンの森財団の「アファンの森」を中心に、自然に触れ、森のパワーを体で感じる時間を過ごしながら、ACORN活動についての理解を深めました。
この体験型プログラム「WoodLand WoodWork(ウッドランド ウッドワーク)」は、森の専門家から話を聞き、ワークショップを通して様々な森の知識を体得していただく、お客様や取引業者様向けに企画しているものです。(「WoodLand WoodWork」についてはこちらご覧ください。)
【1日目】
「アファンの森」の森では、財団のスタッフの石井さんから森の歴史や現状、手入れについてレクチャーを聞きました。その後、快晴の中、紅葉が始まりつつある森へいざ出発。座学の後に実際に木や、葉、土に触れながらガイドをしていただくと興味と理解が深まります。
集まったメンバーも初対面同士が多い中、はじめは緊張した面持ちでスタートするのですが、森の中に入ってからは自然と笑顔が多くなり、会話もどんどん増えていくのが不思議です。
アファンの森は、適切に人の手の入った“健全な里山”です。さまざまな生物がいて、樹木も生き生きとし、生物多様性に富み生態系が保たれている状態です。実際に隣接する人工林と比べると一目でその違いを見て取ることができます。アファンの森は再生された里山を直に見ることのできる貴重な場所です。
午後は、ワークショップでまな板を製作しました。
昨年、追浜事業所で出る木製のパレットをリサイクルしてウッドデッキとして設置したアファンの森の前にある作業エリアで木工作業に挑みます。
丸太を板にする、表面を滑らかにする、角を落とすなど家具の製作工程をまな板を作成、知ることで簡易ながら体験。同じデザインのはずなのにそれぞれの個性が出るのも面白い結果です。
初日の最後には早稲田大学理工学術院 古谷誠章教授がデザインし、オカムラが内装を手掛けた「ホースロッジ」を見学。マーケテイング本部 佐藤さんからコナラで作ったテーブルや、アファンの木を使って作ったスツールを見ながら、木製家具の特性やオカムラの目指す品質の説明を聞きました。
そして、森から切り出した木材を運び出す馬(茶々丸と雪丸)とご対面。もぐもぐと草を食べる仕草はずっと見ていても飽きないものです。
初日のプログラムはここで終了。オカムラがこのような活動をしていることを知り、ACORN活動への関心が少しづつ深まってきたようでした。
【2日目】
朝から快晴です。青空と紅葉の始まった山々の色のコントラストが素晴らしく、外に出て全員が一斉にシャッターを切っていました。
この日は、アファンの森と同じ信濃町で行われている「癒しの森®」からスタートです。
森の力は心身のバランスを整える効果があることは医学的にもわかっています。この科学的に裏付けられた森林浴である森林セラピー・森林療法を日本で初めて事業として取り組んだのが、ここ信濃町で行われている「癒しの森®」事業です。
ここは地域活性を目指す、「癒しの森事業」の一環として「森林セラピー基地」の認定を受けている森で、“森の力は心身のバランスをとる効果がある”ことを、医学的に検証しているところです。
この森では、人間が主役です。森という医師が、視覚・聴覚・嗅覚・呼吸を通して人体に作用し、自律神経機能をバランスの良い状態にします。
「アファンの森」は動植物が主役で、生態系のバランスを保つために人間がサポートしているというところが違いでしょうか?
森に入る前に、森林メディカルトレーナーの高力さんから、「森の力」についてデータをもとにしたレクチャーを聞き、その後、森へ向かいます。
森林メディカルトレーナーの方にヨガのポーズを2つほど教えていただき、深く深呼吸。ちょっと不格好ではありますが?身体が温まったような気がします。
5人一組でトレーナーの方とともに森の中を散策。鳥の声の方向に耳を傾ける、木の肌を触る、葉のにおいをかぐ、時には噛んでみる。すべてが五感を刺激し、心や体になんらかの良い影響があるようです。
(詳しくは 癒しの森®ホームページをご覧ください。)
癒しの森®での時間はあっという間に過ぎてゆき、山を見ながらすべて信濃町の食材を使っている「癒しの森弁当(今回はマクロビ弁当)」を食べ、心も体も満足。誰もが「癒された~」との感想。
最後に、CSRとは?SDGsとは?なぜ必要な活動なのか?その中でACORN活動の持つ意味などを、世界の現状と合わせて学びました。
この2日間は、今まで知る機会がなかった自社の取り組みを、体験を通して理解することが目的です。日々の生活や業務をするうえで、環境に対する意識が変わるきっかけとなったと思います。
今後もこういった取り組みを継続し、オカムラグループ内で活動の輪を広げ、社会課題の解決に貢献をしていきたいと考えています。
[文 ACORN編集部]