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木で“ものづくり” 節 編【国産材活用シリーズ】
今回は木の節についてのお話しです。
木目の中に出てくる節目。これは木の枝の部分です。
丸太の段階では外から見えていなくても木の内部に節はあります。
枝が生きたまま折れたり、手入れとして枝打ちされた部分が、幹に吸収されたものを“生節”と言います。生きている段階で幹の組織と一体化しているので、抜けたり欠けたりすることはありませんし強度的にも問題ありません。木ならではの模様として積極的に活用される場合があります。
樹木の枝の部分が枯れ落ちた部分が、木の成長と共に幹に吸収されていったものは“死節”と呼ばれます。
枯れてしまった後なので、幹の組織とは一体化せず板材にすると節の部分が抜けたり欠けたりします。
木材としてみた場合には欠損部分の強度が不足しがちなので敬遠されがちです。死節にはパテで埋めたりと加工が必要とされることが多いです。
販売されている木材は、JAS規格では節のありなしの状態により、無節、上小節、小節と等級分けされて値段も違います。
一般的には無節の板材が高価ですが、節のある板もパテ埋めなど加工工数に依っては割高になる場合もあります。
木でものづくりには、この節の有り無しや、死節、生節を上手く見極めて処理することが、永く使うためには重要です。
文/ACORN編集部・きづくりラボ
【国産材活用シリーズ】