News

C.W.ニコルさんの追悼セレモニー

 ゴールデンウイーク直前の4月26日に、2020年4月3日に旅立たれたC.W.ニコルさんの追悼セレモニーがC.W.ニコル・アファンの森財団主催で関係者向けに実施されました。

 ニコルさんが旅立たれた時はちょうど1回目の緊急事態宣言が出されコロナ禍がはじまり、人が集まって追悼することが難しい時期でした。あれから3年、コロナ禍からの脱却がみえてきた今、待望の開催となりました。

 献花はニコルさんの眠るメモリアルストーンで行われる予定でしたが、当日はあいにくの雨でアファンの森の近くにある公民館ですべてのプログラムがとり行われました。会場入り口前にはニコルさんのパネル展示もあり改めて偉業を感じることができました。会場にはアファンの森からのサクラ、カエデ、ミズキを壇上にしつらえて森の雰囲気を醸し出していました。

 追悼セレモニーには名誉会員となられた高円宮妃久子様、お嬢様の千家典子様、英国大使館からジュリア ロングボトム駐日大使と旦那様のリチャード シヴァさん、アファンの森の地元である長野県から阿部知事、信濃町から鈴木町長、森の学校づくりでご縁のある宮城県東松島市から渥美市長、そのほか財団関係者やスポンサー企業代表などが出席されました。因みにオカムラからはコーポレート部門担当の取締役常務執行役員と、サステナビリティ推進部長が出席しました。

 はじめに永年ニコルさんのマネージャーをされ、今はC.W.ニコル・アファンの森財団の理事長を務める森田いづみさんから、とても心のこもった挨拶があり、NHKが制作したニコルさん追悼番組が上映され、黙祷を捧げました。

 ニコルさんが生前親しくされていた高円宮妃久子さまからも、ニコルさんとの親密さを感じるお言葉をいただきました。

 ニコルさんの出身地である英国からはジュリア ロングボトム駐日大使の挨拶がありました。

 長野県の阿部知事、宮城県東松島市の渥美市長からもニコルさんを偲ぶ挨拶がありました。

 そしてニコルさんとは昔から親交のあった歌手の加藤登紀子さんから、ニコルさん生前のリクエストでもある『ダニーボーイ』が献歌されました。 『ダニーボーイ』はアイルランド民謡で世界中のミュージシャンが演奏している曲ですが、加藤登紀子さんが日本語の歌詞をつけられた曲を、C.W.ニコルバンドの伴奏で熱唱され会場内にニコルさんを偲ぶ空気が漂いました。そして加藤登紀子さんの次女で歌手のYaeさんも透明感がありながらも力強い歌声で『Amazing Grace』を献歌され凛とした雰囲気となりました。

 献花ではニコルさんが生前にアファンの森で自ら植えたスイセンを財団の方が当日摘み取とり用意されました。 そして列席者により祭壇に手向けられました。祭壇にはニコルさんと親交のあった彫刻家によるガラスのオブジェが飾られました。生前の約束でつくられたこのオブジェにはニコルさんの遺骨が入っているそうです。

 会場にはニコルさんと共にアファンの森を築き上げた森の達人・松木さんのお元気そうな姿もありました。

 追悼式終了後は懇親会も開催され、ニコルさんとご縁のあったシェフの美味しい料理とお酒が振舞われました。

 ニコルさんが私財を投じて知恵と汗と愛情を注ぎ育ててきたアファンの森は、ニコルさんの意を継いだスタッフの皆さんが守っています。そしてこの森では今でもニコルさんを感じることができます。

 オカムラもアファンの森でお世話になり今年で13年目にはいりました。アファンの森ではこれまで生物多様性に向けた取り組みACORN活動研修の場としてお世話になっていますが、今年から新たな取り組みもはじめました。その内容は改めてご紹介できればと思います。

ACORN編集部

TOP